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 2009/06/30 Velocitek Speed Puckのユーザーレビューをご紹介します。

Velocitekを使用した感想

永井喜彰

 

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第一印象

最初に商品を手にしてみて「デカいな」というのが第一印象でした。ちょうどCDの大きさくらいでしょうか。デジタルコンパスやロンスタンのヨットタイマーの大きさくらいかと勝手に想像していたので少し驚きました。しかしデジタル表示は本体が大きい分、表示も大きく見やすいです。

 

操作方法

 ボタンが1つだけなので操作はシンプルです。ボタン長押しでスイッチのオンとオフ、スイッチが入ったらメインディスプレイモード、ヘディングモード、マックススピードモードの3つのモードを切り替えることができます。電池の入れ替えも簡単ですし、本体の下部に紐を結ぶことができるのも気が利いています。

 

取り付け

 艇(シーホッパー)には、デジタルコンパスの台座を180度反対向きにして取り付けプレートを付けてみました。本体が少し上向きになってしまうので、微風は数値が見やすいですがハイクアウトしているときはやや見にくいかもしれません。あと取り付けプレートの端が台座から出ているため風下側からバングのシートを取ったときに引っかかってしまいます。取り付けプレートに貼ってあるマジックテープのようなものを台座に直接貼ればプレートが不用になると思います。

 

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 いよいよ海に出てセーリングです。南風4mから5mと絶好のコンディションでクローズとアビーム、ランニングを走ってみました。

 

メインディスプレイモード(スピードメーター)

 クローズでは5ノット前後のスピードで走り、波に叩かれてスピードが落ちたりブローが入ってスピードが上がったりとスピードを数値で確認できました。数値は0.1ノット刻みで、スピードの変化にリアルタイムに反応して数値が増減します。波などでスピードが落ちたときの回復や、落とし気味に走ったときのスピードの変化など1艇でいろいろ数値を見ながら試すことができるので練習の効率が上がると思いました。当然ハイクアウトをサボればスピードが落ちるのが分かるのでハイクアウトにも力が入ります。

 

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スイッチを切って通常のセーリングをしてみて気付いたことですが、使っているときは数値を目で追ってしまいがちになるので、周りを見ることが少なくなってしまったり動作が遅くなったりしてしまうことがあるかもしれないと思いました。この辺は使う側の問題ですので気をつけて使いたいと思います。

 

意外な発見としては、この日は風向より右側からの向かい潮だったのでスターボとポートで表示が0.5ノット程度異なりました。スピードをGPSにより対地で表示しているため海面上を同じスピードで両タック走ったとしても潮流によりそれぞれの数値が異なるようです。

 

 アビームでは、最高で10ノットのスピードが出ました。1つのブローやプレーニングでみるみる数値が上がるのが分かるので1日の最高スピードに挑戦したい気持ちになります。

 クウォーターとランニングでは、波に乗っているときと乗っていないときのスピード差が明らかに分かります。波に乗ってスピードがあるときは角度を変えてもスピードを維持していることが分かるのでジグザグに走ってもスピードで前に出る感覚を磨くことができます。

 

ヘディングモード

ヘディングは、厳密にはデジタルコンパスではなくGPSの航跡から進行方向をヘディングとして1度刻みで表示しています。簡単に言えば必ずしもバウの向きを指しているわけではないということです。デジタルコンパスを併用した場合、デジタルコンパスの表示(バウの向き)とVelocitekの表示(進行方向)が異なっていたら、その差はリーウェイになると思うので試してみたいと思いました。

 

その他の機能

GPSデータの航跡表示とリフト・ヘッダーのインジケーターを示すバーグラフは使っていないので分かりません。おそらく添付の説明書(英語)をよく読めば書いてあると思いますが、まずは最初の3つのモードをボタン1つで使ってみて、他の機能は必要になった段階で使っていけばよいと思います。これは販売店さんに対してですが、全ての機能の簡単な使用方法が日本語で添付されていると便利だと思います。

 

まとめ

 この機器はGPSを使用してスピードとヘディングを表示しますので、デジタルコンパスの使用が認められている艇種でもレースでの使用は基本的に不可のようです。しかし自艇のスピードが表示できるこの機器の利用価値は大きいと思いますし、複数台あれば1日の最高スピードを競ったり航跡を表示して練習レースを振り返ったりといった今までに無い使い方と楽しみ方ができるものだと思いました。