トップページ  > イベント > レポート > ROLEX SYDNEY HOBART RACE 2014

ダウンアンダーセイリングジャパン イベント情報

画像 ROLEX SYDNEY  HOBART RACE 2014
ROLEX SYDNEY HOBART RACE 2014
開催日程 2014/12/26 — 01/10
開催場所 Cruising Yacht Club Australia
備考

TEAM DARE DAVIL(FARR47)
Sibby IIzhofer (GER)
Edwin Delaat(NZL)
Andreas Axelsson (SWE)
Tim Lake (AUS)
Ken Saladine (AUS)
Stratton Powell-Hughes (AUS)
Jon Lowe (AUS)
Jaidan Evan Stevens (AUS)
Geoff Tomlins (AUS)
Kit Marshall (AUS)
Helen Buckland (AUS)

このレースはグラインダーかつ、2時間体制のワッチプログラムなのでかなりキツいレースでした。

glind.jpg
 
このレースは狭いシドニー湾からスタートするのでスタートラインが3レイヤーになっています。一番前がMAXI、二番目が40-50feert、3番目がその下といった具合です。

ロールコールもこちらからコールするのではなく決められた時間に本部から順に呼び出されます。報告内容はどこのレースも一緒ですがこのやり方は合理的だと思いました。



シドニーヘッドを超えてから我々は沖出しのコースをとりました。数回のワッチの後、早朝に目が覚めると、あれだけ叩かれていた艇がぱたりと止まっています。
 

 岸よりの艇団はそのまま進んだようで、中盤以降に順位を落としていました。

 
やがて、徐々に風が後ろに回りA2をアップしました、私が乗ったFARR47には6枚のジェネカーがありA1からA6を除くA7までです、A7は日本ではなじみがないと思いますが、通称ストームA7、バス海峡専用かも知れません、普通はスピンを上げないようなコンディションでもオージーは迷わず上げます。

red spin.jpg
 

やがてブローチギリギリの走りの連続がホバートまで続きます、緯度的には南緯40度線にあるバス海峡はケープホーンと同じく吠える40度線に位置します、水深は浅く猛烈な風波と潮がぶつかりとんでもない大きな波になって襲いかかってきます。
 
 
予想とおり風が上がりこのA2での快走が始まりました。

 
岸に寄せるために数回のジャイブ、グラインダーはフル回転でした、「Trim!Hold!」が一晩中続きました。

 
その後、風速が安定して25ノットを超えたのでA4にスピンチェンジ。
 

ここから二日間、プレーニングの連続が始まりました。
 
ホバートが見えてからは風がさらに強くなり、時折35ノットを超え、マストヘッドのA4ではブローチングぎりぎりの走りです。最高スピードは23.6ノットでした。。

 
ワッチに入ろうとデッキに上がった瞬間「ドカーン」という大きな音、「Everybody Up!」の声で前を見るとスピンが海面に浮かんでいます。

 
かなりの高速クルーワークで回収。
 

 回収が終わると速攻でフラクショナルのストーム用A7をホイスト。(この間にデッキでは切れたシートのスプライスを開始、、、)
 
 
このA7ですらかなり舵をとられていたのでもっと早く変えるべきでした。A7でもデカい波に乗った瞬間にスピンがつぶれるのでフルにグラインド、、回し続けます。
 
 
 
ホバートに入ってからフィニッシュラインのあるStorm Bayまではリーチング気味になります。一度JTを上げるのですがオーナーがスピードがないとA4をリクエスト。。


低空で飛行していた撮影班のセスナがいて、我々の真横を通過したのですが、その後突風で墜落したそうです。
 
 
上げてからはダッチロールでブローチ寸前の走りを繰り返しますが、ストームの一陣をくらいアッという間にブローチングして完全に横倒しになりましたが速攻でバウマンがハリヤードをナイフで切り、タックラインも切りスピンは海面に浮いています。

 
5人がかりでスピンをスタンからスピンシートで艇まで引き上げ、すぐにJTを上げて走ります。
 
 
後はStorm Bayまではハイクアウトしてるだけとホッとしているのもつかの間、毎年ここでサンダーストームのお出迎えがあるらしく、北の空が真っ黒になって来ました。


hobart.jpg

 
慌てて艇上ではストームジブとトライスルをオンデッキ、すぐにメインを2ポイントまでリーフしますがこの最中にサンダーストームが来襲し周囲はホワイトアウト

 
木の葉のようにもみくちゃになりながらリーフしJTを下ろしてストームジブをセットします。

 
突風なのでセールを押さえてないと吹っ飛ばされるのでバウに3人行き、手が足りないので私がマストでバウンスしてストームを上げ、ゆっくりとフィニッシュラインに向けます

finish.jpg
 
何度となくタックを繰り返し、ようやくフィニッシュラインを切りました。

ちゃんとしたジブでフィニッシュしたかったのですが安全第一です。

 
我々は37番目のフィニッシュでした(ディスマストを含むリタイアが結構あり、103艇が完走、Tom Slingsbyが乗っていたPerpetual Loyalを含む14艇がリタイア)


wild oats.jpg







圧倒的な速さでフィニッシュしたWild Oats、これで8回目のラインオナーです


 
このレースはMelboune to Hobart Race(約400マイル)ともフィニッシュラインを共有していました。
 




















commanch.jpg










 








Ken Read率いるComanche、善戦するもカームを抜け出すのが遅れて2位、写真ではモンスターぶりがなかなか伝わらないのですが近くで見ると笑ってしまうくらいでかい100feet Super Maxiです









マリーナに着くまでに各クルー同士で握手したり抱き合ったりと、なかなか普通は恥ずかしくてできないのですが。私はNZのバウマンのEdwinとしっかり抱き合いました。





 




hobart ore.jpg

皆さんからやつれた?とか、痩せた?と言われたフィニッシュ直後


Rolex Sydney Hobart RaceはRolex Fastnet Raceと並ぶ一大イベントです。大会前の準備や回航、フィニッシュが年末のHobartの為、艇の大半が年末年始をHobartで過ごしてから回航しますので2週間前後の時間をオーストラリアで過ごすことになります。


私は回航がショートハンドだったのでオーストラリア滞在は18日間でしたした。うち10日間は海の上です。


一生のうちに一回は出たいレースでした、今度はマキシで楽をしたいと思いますが。。


最近のイベントレポート

2017/10/21 — 10/28

ROLEX MIDDLE SEA RACE 2017

2015/08/14 — 08/31

ROLEX FASTNET RACE 2015

2014/12/26 — 01/10

ROLEX SYDNEY HOBART RACE 2014

2014/11/04 — 11/12

VOLVO OPEN70 DELIVERY

過去のイベントレポート

2014
2015
2017